お祝いごとの贈答品
大事な人にはあらためて感謝とお祝いの気持ちを。疎遠になっている人にも近況とあなたの想いを込めて。
贈ることで伝わる気持ちもあります。思い立ったが吉日。相手を想いながら選びましょう。
お中元やお歳暮の時期、包装や表書き、水引などについては 慶事一覧 をご覧ください。
季節の贈りもの
お年賀の時期と贈るもの
菓子折りやコーヒーなど簡単なもので構いませんが、あまり日持ちのしないなまものや冷蔵・冷凍が必要なものはできるだけ避けましょう。
正月三が日(1月1日~3日)の間で直接持参するのが礼儀ですが、三が日の間に都合が付かない場合でも、おおよそ6日(松の内と言います。地方によって若干日にちが異なります。)までには訪問するようにしましょう。
お中元の時期と贈るもの
季節柄、涼をとれるものが好まれます。ビールや冷菓など。
お中元は基本的に毎年贈るものとなるため、負担を考えて特別お世話になった人や長いお付き合いになる人のみにし、今年だけ贈りたい場合はお年賀やお歳暮にしましょう。
直送する場合は挨拶状を同封するか、荷物が届くころに手紙かハガキを出すのがより良いと思います。贈る時期は下記を参考にし、のしの表書きには注意してください。
◇関東の平均的なお中元は7月上旬〜7月15日
◇関西の御中元は7月上旬〜8月15日
◇贈る時期に迷ったら7月上旬〜7月15日で
◇暑中御見舞(7月16日から立秋まで)
◇残暑御見舞(立秋から9月上旬まで)
お歳暮の時期と贈るもの
贈る時期はおおよそ関東では12月初旬~31日まで、関西では12月13日~31日までとされていますが、主に正月用の食料品を贈ることや年末の大掃除などを考えると、20日くらいまでに先方へ届けるのが一般的です。
お正月に家で過ごすことを考えビールや食べ物を贈るのが定番ですが、基本的に賞味期限の短いなまものは避け、保存が効くものを選びましょう。
正月であれば相手も家族団欒で過ごすことが考えられるので、子どもが多い家庭にはジュースやお菓子、お年寄りのいる家庭には果物などを贈ると喜ばれるでしょう。
家族への贈りもの
おじいちゃん・おばあちゃん【長寿のお祝い】
長寿のお祝いは数え年61才の「還暦」にはじまり年齢とともに呼び名がかわります。
「これからも元気に人生を楽しんでください」という気持ちを込め、家族や親戚が祝宴や贈りものをする風習です。
節目の年齢で行うので、記念に残るようなものや「時を刻むもの」転じて「長生き」ということで時計を贈るのもいいですね。
そしてもう一つのおすすめは、旅行です。
普段住み慣れた土地を離れて別な環境で療養することは、特にストレスに起因する疾病に対する効果的な治療方法として広く認知されており、その効果のことを
「転地効果」
といいます。歳を重ねるごとに外出するのもおっくうになりがちですが、旅行をお祝いとして贈ることで時間を作ってもらい、存分に「非日常」の癒しを味わってもらいましょう。
長寿のお祝いに感謝の思いを込め、ご家族の絆が一層深まることをお祈りします。
長寿のイベントと時期は 慶事一覧 をご覧ください。
お父さん・お母さん・両親【父の日・母の日・結婚記念日】
父の日は6月の第3日曜、母の日は5月の第2日曜です。
父の日は、実父・義父問わず「お酒」や「洋服」が人気です。お酒は好みもありますが、普段は飲まないような少しお値段高めの「海外ブランドビール」や「ワイン」、洋服は好みやセンスの問題があるので、家の中で着る「ナイトウェア」がおすすめです。
贈る際には「メッセージカード」で、感謝の気持ちや普段言えないような言葉を添えることをおすすめします。
母の日は義母に贈る場合もあり、やはり定番の「花(カーネーション)」や「お菓子(洋菓子・和菓子)」が無難といえるでしょう。
ポイントは「言葉を添える」こと。感謝の気持や伝えづらかったこと。
普段は面と向かって言いづらいことも、言葉を贈り物に託すことで想いを伝えることができます。
結婚記念日は夫から妻へ贈り物をするだけでなく、結婚年数が節目の両親へ、子供からプレゼントを贈ることもあるでしょう。
夫から妻へ贈る場合はやはりジュエリーが一番人気ですが、高級財布もものすごく喜ばれます。
というのも、財布は普段のお買い物とかで毎日のように手にするのと、意外と顔見知りの人(近所のおばさんやよく行くスーパーのレジの人など)に見られる機会が多いのです。
高級財布を持っていることでちょっとしたプライドを満たしたり、大事にされているという想いでお母さまの心が満たされるのは間違いありません!
できればサプライズで贈りたいのですが、普段使っている財布の形(二つ折りや長財布とか)や好みの色はそれとなく探っておきましょう。
そしてご両親への贈りものは、ずばり、旅行をおすすめします。
普段の生活を一定の行動範囲と一定のリズムで送っている人は多いと思いますが、自分の時間をうまく取れなかったり主だった趣味がないと、知らず知らずのうちにストレスを抱える原因にもなりえます。
突発的な出来事には対処できますが、普段の生活の中で受けるストレスは気づかずに蓄積され、体調の異変に気づいたときには既に何らかの疾病を発症していることも多いのです。
「労働安全衛生法」という法律が改正され、労働者が50人以上の事業者は2015年12月から毎年1回、全ての労働者に対してストレスチェックというストレスの度合いを把握するための検査を実施することが義務付けられました。
※契約期間が1年未満の労働者や、労働時間が通常の労働者の所定労働時間の4分の3未満の短時間労働者は義務の対象外です。
これはとりもなおさず、国が潜在的にストレスを抱えた労働者が多いことを認識していることに他なりません。
自発的に普段の生活を離れて旅行に行くことは二の足を踏みがちですが、旅行を贈りものとすることでいやがおうでも時間を作ってもらえるでしょう。
大切なご両親に長生きしていただくためにも、是非、非日常の癒しを贈ることをおすすめします。
息子・娘【入園・入学・卒業・就職・昇進祝い】
入園・入学祝いは、基本的に親族間の内祝いです。つまり贈る相手の範囲は身内でいいのですが、甥っ子や姪っ子でもお付き合いの程度によって贈って構わないでしょう。
贈る時期ですが、入園・入学が決まったらできるだけ早く贈りましょう。
先方も入学式前は忙しくなるはずなので、遅くとも式の1週間前までに、基本は3月中旬から下旬までに贈るほうが好ましいです。
贈るものですが、やはり入園や入学、就職等の新生活が始まるイベントには実用的なもの、卒業や昇進は記念となるものが好まれます。
入園祝いの贈りもの
幼稚園や保育園は基本的に傘が禁止の場合が多いので、複数あっても困らない雨ガッパ、そして砂遊びとかですぐに汚すので、先方の好みをあまり気にしなくていい靴下やハンカチがおすすめです。
ただキャラクターは必ず子供の好き嫌いがあるため、キャラクターの入っていない商品を選びましょう。雨ガッパは通学の安全も考えて男の子、女の子問わず黄色をおすすめします。
靴下やハンカチは白色なら男の子、女の子問いませんが、男の子なら寒色系、女の子なら暖色系もおすすめです。
小学校入学祝いの贈りもの
やはりランドセルが一番人気ですが、ランドセルを贈る場合は必ず事前にご両親に確認しましょう。無難なものでは、折りたたみ傘や鉛筆削り、文房具がおすすめです。複数あってもそれほど困りませんし、小学生では6年の間に傘や鉛筆削りを壊したりなくしたりする可能性が高いです(笑)
ちなみに鉛筆は学年ごとにおおよそ硬さを指定されます。
◇小学1年生はB~2B
◇小学2年生はB~2B
◇小学3年生はB〜HB
◇小学4年生はB〜HB
◇小学5年生はHB
◇小学6年生はHB
なので、入学祝いに鉛筆を贈る場合はBか2Bを選びましょう。
中学校入学祝いの贈りもの
はっきりとした自我が芽生えて反抗も始まる時期ですね(笑)
異性を意識しだしておしゃれに目覚める時期でもあります。
かといって、ブランドに興味があるわけでも、ブランドがもてはやされるわけでもありません。
なんて、今はもしかしたら違うのかもしれませんが。。
本格的なクラブ活動を始める時期でもあり、高級タオルやハンカチ、普段手にする時計や財布などがおすすめです。
高校入学祝いの贈りもの
クラブ活動や友達同士の付き合い、学校によってはアルバイトなど、生活の幅が広がる時期です。
身だしなみにも気を使い、朝遅刻ぎりぎりでも髪のセットをした経験は誰にでもあるでしょう。
財布や時計、パスケースなどの定番品もいいのですが、もう一つのおすすめは高級スピーカー。高校生ともなればほぼ間違いなく音楽にハマル時期で、自分の部屋やリビングで高品質な音を聴きながらリラックスすることができます。
大学入学祝いの贈りもの
少し背伸びしてブランド品を持ちたい年頃だと思います。
とはいっても、グッチやヴィトンなどの有名ブランドでなくても一向に構いません。
周りの目も気にする年頃なので、逆に目立つブランド品ではない、落ち着いた高級ブランドが良いと思います。化粧や一人暮らしを始めたりする時期でもあるので、おしゃれなポーチやしっかりとした本物の高級革製品がおすすめです。
就職祝いの贈りもの
新社会人となって生活が一変する時期。最初に辛い思いをするのは朝起きることでしょう(笑)
スーツやワイシャツ、ネクタイなど、必需品もおすすめですが、人生の門出を祝って、少し値の張る高級革製品やブランド時計がおすすめです。
特に一押しなのがブランド時計。今は時計なんてスマホで代用してるんじゃ?って思う人もいらっしゃるかと思いますが、社会人になればスマホはメールか電話での用途がほとんどで、会議や客先など、マナーモードや電源を切っておく場合のほうが多いです。
お客様と会話をしながらも次の予定を考えながら時間調整。時計による時間管理なくしてビジネスはうまくまわりません。
豪華すぎない、落ち着いたブランド時計であれば、たまに話題になったり、何より身の周りをしっかりとしている=仕事もできる、みたいな良い印象を与えます。
卒業・独立・昇進祝いの贈りもの
入学や就職と違う一番の点は、
「これからに思いを馳せる」
のではなくて、
「今までの道のりをかみしめる」
ことです。努力や苦労を重ねてつかみとった今。贈る人それぞれに過去への想いがあるのです。
入学・卒業・就職祝い おすすめの贈りもの一覧
対象 | 入学・就職・卒業祝い |
幼稚園・保育園 | 雨ガッパ・靴下・ ハンカチ |
小学生 | ランドセル・折りたたみ傘・鉛筆削り・文房具 |
中学生 | 時計・財布・フェイスタオル・ハンカチ |
高校生 | 財布・時計・リュック・パスケース・音楽AV機器 |
大学生 | ブランド品(時計・財布・ポーチ・キーケース) |
社会人 | ブランド品(財布・名刺入れ・パスケース・ネクタイ・手帳) |
包装や表書き、水引などについては 慶事一覧 をご覧ください。
赤ちゃん【出産祝い】
何を贈ればいいのか、結構迷いますよね。実用的なものがおすすめですが、出産祝いは贈る前に確認しておきべき事があります。
[誕生の確認]
なにはさておき、必ず最初に母子ともに健康である事を確認してください。
[贈る時期]
生後一ヶ月くらいをメドに。病院から退院して少し落ち着いた頃です。
[贈る方法]
お祝い品だけ先に配送して、頃合いを見計らってから赤ちゃんの顔を見に行きましょう。
お母さんは育児でてんてこまいのはずです。
出産祝いの贈りもの
ベビーカーやベビーキャリア、チャイルドシートなどの必需品、ミルクやおむつなどの消耗品、肌着はしょっちゅう取り替えるので枚数が必要ですし、後回しにされがちなベビー用おもちゃも喜ばれます。
どれを選んでも問題ないのですが、ベビーカーを贈る場合はA型を、チャイルドシートを贈る場合は取り付ける車の車種を必ず確認しておきましょう。
それとベビー服は男の子や女の子、お母さんの好みにもよるので、相手の好みがわからない場合は贈らないほうが無難かもしれません。赤ちゃんはお披露目の機会が意外と多いので、ベビー服にはこだわるお母さんが多いようです。
衣類やおもちゃに消耗品を加えてセットとして贈るのもおすすめですね。育児で買い物に出かける機会が減るので、消耗品関係は喜ばれます。
お世話になったあの人へ
先生・上司【退職記念】
永年のお勤めを終え、これからの第2の人生を思案することでしょう。一言では言い表せない年月に尊敬と感謝をこめて、名入れの記念品などを贈るのもおすすめですが、退職後の日々を綴る日記はいかがでしょうか。
安堵の気持ちとともに、自分と向き合う時間が飛躍的に多くなります。
新たな自分史作りのために。
一生ものの本格革手帳カバーや5年日誌をおすすめします。
頑張ったあの人へ
身近な知り合い・友人・先輩【発表会・開業・独立祝い】
新しい門出や記念の晴れ舞台のお祝いは、花をおいて他にはありません。
贈る人のその先の、お客様やファンの方へのアピールという側面もあるからです。
生花でありながらお花本来のみずみずしさや柔らかさ、美しさはそのままに、お手入れなしで長期間飾ることができる特殊加工を施したブリザードフラワーをおすすめします。